たぶん 何度生まれ替わっても・・・ | もぐらと星の物語

たぶん 何度生まれ替わっても・・・

だいぶ以前に

「生まれかわったら・・・」

という記事を書いた。


志麻ちゃんと いろいろお話をしていた中で

志麻ちゃんが夢を語ったことが

そのせりふのはじまりだった。


「わたしはね、童話とかおとぎ話が大好きなんですよ。

 だから、私に子供が生まれたら

 寝る前に いつも 童話の本を読み聞かせてあげたいんですよ。」


僕は この言葉に胸が熱くなり

いつもは 慎重に言葉を選んで話すのに

つい 口をついて こんな事を言ってしまった。


「 生まれ替わったら・・・

 

 生まれ替わったら 付き合いたいな。 

 最初は 幼馴染で そして お互い いろんな恋をして 

 最後に また 付き合いたいな。」


そんな 馬鹿げた言葉に

志麻ちゃんは 微笑んで


「そうね

 最初とさいごにね。」


と言ってくれた。



僕が 今

生きて居られるのは

この 志麻ちゃんの言葉があるからじゃないだろうか?

結婚していた僕の 当時の

精一杯の 来世の求婚を

志麻ちゃんは 否定をすることをしなかった。




初めて 会った時から そうだった。

僕は 苦しいときや辛いとき

いつもいつも

志麻ちゃんの名前を呼んでいた。

そして 今も そう


いや 今は むしろ

志麻ちゃんの幸わせを 無事を 祈っている。

この素適な人を守ってください と

天に向かって お願いしている。


僕は とっても 幸わせなのだ。

この素適な 大好きな 大好きな

志麻ちゃんのことを想い続けているだけで

幸わせなのだ。


この間 志麻ちゃんが

「将来が見えるような人に出会ったんですよ。」

と話していた。

その彼氏さんが とても優しそうだったので

僕の胸は とっても 穏やかな 暖かいもので包まれた。

大好きな 大好きな人が 幸わせになれるんだ

と思い とても 嬉しく思えた。

本当に 大好きな人が 幸わせになることで

僕も とっても 幸わせなのだ。

少しは 悔しさはある。

大好きな人を 自分の手で幸わせにしたい

そうゆう思いはもちろんある。

でも それよりも 

志麻ちゃんが幸わせになることの方が

自分のことよりも嬉しい。

素直な感情なのだ。


30歳を過ぎているのに

素適な考えを失わない。

ある時 こんな事を言っていた。


「私はね 

 道ばたで わんちゃんがけがをしていたら

 すぐに 救急車が飛んでくるような

 そんな 世の中になればいい と思っているんですよ。」


そう みんな自分の事だけしか考えないで

もっと 周りの人のこと 周りのことを考えて

優しくなってほしい

そう 志麻ちゃんは 真剣に思っているのだ。


僕は 志麻ちゃんに

こんな素適な気持ちを

深い愛情を無くさないでほしい

と思っている。

その気持ちを守りたい と思っている。


そして

生まれ替わる度に

志麻ちゃんと付き合うに相応しい者になろう と思う。

志麻ちゃんに 見合うだけの 素適な者でありたいと思う。

実際 今がそうだし

その気持ちを忘れたくない。



たぶん

何度 生まれ替わっても

志麻ちゃんを探しだし

そばで 見つめているのだろう。

志麻ちゃんを 応援しているのだろう。


だから

今も これからも

志麻ちゃんを 大好きでいつづけるのだ。

志麻ちゃんを 片思いのまま 愛しつづけるのだ。

そう 何度 生まれ替わっても・・・